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佛師 福井照明の作品が世界遺産の寺院、韓国の仏国寺へ 2010/02/26  
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 韓国慶州市の郊外にある仏国寺は、建築物や仏像の数々が韓国の国宝に指定され、石窟庵とともにユネスコの世界遺産に登録されている、1500年ちかくの歴史のある寺院です。

その境内に新たに建てられる聖寶博物館に、私、福井照明の代表作 「四天王」をはじめ、12点の作品が寄贈され、永久展示されることになりました。

■いきさつ
 このたびの寄贈は、愛知県瀬戸市の南塾の塾長である南光雄先生と、韓国の考古学の第一人者である鄭永鎬(チョンヨウホウ)教授と私との古くからの親交がきっかけとなっています。
南先生は考古学、とりわけ仏教美術に関して造詣が深く、長年、鄭永鎬教授とともに遺跡めぐりの旅をしてこられました。また、修行時代から私の作品を大変気に入っていただき、これまでに何点もの作品をお納めしました。
南先生と鄭教授のシルクロードの遺跡めぐりの旅には、私も15年にわたり同行させていただき、たいへん多くのことを学び、何物にも替えがたい友情をつちかうことができました。
南先生は今年喜寿を迎えるにあたり、鄭教授との友情の記念、長年の旅の締めくくりにという思いから、鄭教授が諮問委員長をつとめ新たに建設される仏国寺聖寶博物館に、これまで収集してきたガンラーダ仏をはじめとする古佛、骨董物等のコレクションのすべて、200点を寄贈することにされました。

この200点の中には私がこれまで南先生にお納めした仏像彫刻作品も含まれています。
また、私自身からも、お二人との友情の記念、また、日本と韓国の仏縁のかけはしとして、仏国寺聖寶博物館に四天王像を寄贈することにいたしました。


■1500年のロマン
日本の仏像の歴史は、約1500年前に百済から仏教とともに仏像が伝来してきたのを始まりとしています。仏国寺はまさにその頃からの歴史のある寺院で、日本に仏教が伝来したときにも、仏国寺の人々が関わっていたのかもしれません。
悠久の時を経て、いわば日本から韓国へ「里帰り」として、このたび仏国寺に日本の佛師の仏像が納められることに、この上ない名誉と喜びを感じます。


■仏国寺会主一行のご来日
 寄贈に先立ち、3月10日から12日にかけ、仏国寺会主・住持の性陀大師、聖寶博物館の館長になられる宗尚大師、鄭永鎬教授ほか、韓国から7名のご一行が来日されました。
滞在中には寄贈書を贈呈する式典や、佛師福井照明工房の見学会、領事館への表敬訪問なども行われました。

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南先生との出会いのきっかけとなった作品「虚無菩薩像」。この像を含め、
これまで南先生にお納めした作品8点も聖寶博物館に寄贈される。
写真右:南光雄先生  

※1 コラム掲載当初2010年9月完成予定としておりましたが、諸事情により開館が延期となっております。開館時期はまたホームページ内でお知らせします。
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